女性用育毛剤ってあるの?男性用と何が違う?

近年、女性にも薄毛に悩む人が増えています。男性の場合は5人に1人が薄毛治療を受けていると考えられていますが、女性でも10人に1人の割合で患者がいるとされています。
そんな中で注目されているのが女性用の育毛剤です。一見美容液と見間違えるようなオシャレな容器に入った育毛剤が数多く販売されています。
女性用と男性用の育毛剤は、内容に大きな違いがあります。それは、そもそも男性と女性の抜け毛のメカニズムが違うことによるものです。
男性の場合、薄毛の殆どは男性ホルモンが関係したAGAが原因です。一方女性の薄毛は原因が様々であり、男性ホルモンの影響で脱毛するのはその一部にすぎません。
女性では加齢や過度のダイエットなどが原因で女性ホルモンの分泌が減った場合、男性ホルモンの影響を受けやすくなって女子男性型脱毛症が起こる事があります。
しかし男性ホルモンの影響で発症するメカニズムを持ったこの脱毛症であっても、男性用の治療薬を使う事は出来ないため注意が必要です。
現在、男性のAGAの治療薬としてよく利用されている2つの薬は、いずれも医薬品です。もともと別の治療薬として使われてきたという経緯があり、心臓病などのための血管拡張剤や前立腺肥大症の薬として開発されました。
日本で育毛の効果や、抜け毛を防ぐ効果があると認められているのは、この2種類の治療薬だけなのです。
医薬品であると言う事は効果も大きい反面、使い方に注意が必要であり、誤用などによっては重大な副作用が起こる可能性があります。
医師や薬剤師の判断が無ければ基本的に入手することが出来ません。ところが女性の育毛剤で医薬品に当たるのはごく限られたものだけです。
男性用のAGA治療薬は女性に使う事は出来ません。特に抗アンドロゲン(男性ホルモン)薬として知られる薬は妊娠中の女性が使用した場合、胎児に重大な影響を及ぼすことが分かっています。
現在女性用の育毛剤で医薬品として販売されているのは、毛穴深部の血管拡張を引き起こして栄養を届けやすくする効果のある薬だけです。

女性用育毛剤の選び方に気を付けることとは?

女性用の育毛剤の多くは医薬部外品です。医師や薬剤師の許可がなくとも自由にドラッグストアなどで購入することが出来、副作用の心配もあまりありません。
しかし医薬品ではないためその効果には即効性はなく、長時間持続的に使用する必要があるのです。
医薬部外品の女性用育毛剤に配合されているのは、毛髪のもとなるケラチンなどのタンパク質や、毛髪育成のサポートとなるビタミンB群、カルシウムなどが主なものになります。
毛髪に良いとされている海藻エキスや保湿成分、女性ホルモン成分などが配合されている事もあります。つまりこうした育毛剤を使っていればそれだけで発毛すると言うわけではないということに注意が必要です。
医薬部外品の育毛剤を利用するなら、その効果を最大限に生かすため、生活習慣や食生活の改善を行う事が重要です。
パーマやカラーなどは頭皮にダメージを与える原因となるため、控えた方が無難です。脱毛が気になる場合はショートカットにすると、洗髪や乾燥もラクになって頭皮の状態を良くのに有効です。
毛髪は1か月に1cm程度しか伸びないので最低でも半年程度は継続使用することをお勧めします。もし育毛剤を使って頭皮にかゆみや炎症が起きた場合には、すぐに使用を注意しましょう。
そして絶対に男性用のAGA治療薬を使ってはいけません。重大な副作用が発生する危険があります。
女性にも増えている薄毛のための育毛剤は、あくまでも頭皮の状態を良くしたり栄養を補充するためのサポートという位置づけとして考えた方がよさそうです。
効果が出るまでには時間がかかり即効性があるものではありません。なによりも薄毛の原因となった生活習慣や食生活を見直し、改善することが求められるでしょう。